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【第3回】 2013/2/14(木) >> バックナンバー
 

 

 

 

 

 【第3回】 暮らしの中心だった・下

 

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 当時、商店街の子供たちの大きな楽しみの一つに、夏のレクリエーションという商店街主催の日帰り旅行があった。商店街の人達は休み無く働いているような時代だから家族旅行などは稀で、年に一度商店街じゅうで参加する日帰り旅行は、前日興奮してろくに眠れない位楽しみだった。前日遅くまで働いていたお袋が早朝から弁当や親父たちの酒の肴を準備し、商店街に停まった大型観光バスの音や排気ガスが漂うと我先に子供たちが飛び出して行った。近県の海水浴場や温泉地へ束の間の日帰り旅行だったが、往復するバス中や旅先では、親たちが用意したゲームや子供たちの為のご馳走やお菓子が一層胸を躍らせてくれた。

 まだ多くの人が裕福とは言えない時代だったが、商店街を中心とした街は活気にあふれ笑顔が満ち溢れていた。

 

 商店街では盆暮れになると福引セールを実施して賑やかなイベントを開催する。賞品は特等テレビ、1等自転車、2等以下お米やお醤油や洗剤など。末等は駄菓子のような内容だったと思うが、皆もうワクワクしてたまらない!!福引最終日には長蛇の列が出来、自分が引く前に特等が出てしまい、悲鳴にも似た溜め息が聞こえて来たのを覚えている。

 景品目当てに福引セールには多くのお客様が商店街で買い物をしていた。

 

 

 

 

 

街の灯りふたたび
 
昭和30年代の戸越銀座通り

堤クリーニング(現 戸越銀座の洗たく屋)や
松屋精米店(現 まつや米店)の看板も見える

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~著者プロフィール~

 

 

 

亀井 哲郎 (かめい てつろう)

 

昭和38年 戸越銀座生まれ。

 

家業の宝飾・時計・眼鏡販売店

「ギャラリーカメイ」を営む。

 

若くして、 

戸越銀座銀六商店街振興組合

理事長に就任。

 

商店街のブランド化などに取り組み、戸越銀座を全国区の商店街に育て上げた人物の1人である。

講演会なども全国で多数行っている。

 

 

 品川区商店街振興組合連合会では専務理事を務める。

 

http://www.togoshiginza.jp/

 

 

 

品川区商店街連合会
東京都品川区西品川 1-28-3 中小企業センター4F
TEL:03-5498-5931 FAX:03-5498-5933