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【第3回】 2013/2/14(木) >> バックナンバー
 

 

 

 

 

 【第3回】 暮らしの中心だった・下

 

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 夏には七夕祭りを盛大に開催していた。地元では大人気イベントで、今も50歳前後以上のお客様からは、あの頃お宅の商店街は賑やかだったよね、なつかしいね!とよく言われる。昭和40年代後半まで続いた我が商店街自慢の風物詩だ。各店が趣向を凝らした七夕飾りでコンテストが行われ、住民投票によって順位が決められていた。競って飾り付けをする為に商人の子供たちは七夕飾り作りにかり出され、色つきのちり紙で飾り花を大量に作ったり、色を塗ったり、当たり前に手伝っていた。

 そんな自慢のイベントには多くの同級生たちが親子連れで商店街にやってくる。母親が仕立てた浴衣を着た子供たちは、商店街の親父達が用意した露店で買い物をし、蒸し暑い夏の夕暮れを家族とともに地元の商店街で過ごしていた。

 

 
昭和30年代の戸越銀座通り
七夕祭

 

 普段、商店街で買い物をして頂くお客様に何とか還元したい、楽しく、豊かな暮らしの演出を手伝いたい、街を発展させたいという一心で当時、商店街の親父たちは寄り合いを重ね、多くのお客様が商店街を頼りにして集まり、地域コミュニティーの中心には商店街の人たちが名を連ねていた。地元自治会や消防団、神社仏閣の世話人、PTAなど、当たり前のように街づくりに参画し地域の発展を願っていた。

 どんどん繁栄していく日本社会とともに商店街を中心とした地域社会も物質的に豊かになり、日本中の商店街が街や暮らしの中心として大きな役割を果たしていたのは紛れも無い現実だった。それでも、ただお金持ちになりたかった訳ではなかったように思える。

 

 

 

*次回は、2/28(木)公開予定です。お楽しみに!

 

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~著者プロフィール~

 

 

 

亀井 哲郎 (かめい てつろう)

 

昭和38年 戸越銀座生まれ。

 

家業の宝飾・時計・眼鏡販売店

「ギャラリーカメイ」を営む。

 

若くして、 

戸越銀座銀六商店街振興組合

理事長に就任。

 

商店街のブランド化などに取り組み、戸越銀座を全国区の商店街に育て上げた人物の1人である。

講演会なども全国で多数行っている。

 

 

 品川区商店街振興組合連合会では専務理事を務める。

 

http://www.togoshiginza.jp/

 

 

 

品川区商店街連合会
東京都品川区西品川 1-28-3 中小企業センター4F
TEL:03-5498-5931 FAX:03-5498-5933