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【第5回】 2013/3/7(木)

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 【第5回】 あやかり銀座

 

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 銀座の煉瓦製造元の一つに品川白煉瓦株式会社があった。日本で始めて靴の製造会社「伊勢勝製靴場」やガス、ガラス、洋服などを作った明治時代の実業家、西村勝三氏が起こした会社で、品川にあった縁で水捌けの悪い戸越銀座の悩みを伝え聞き、困っていた銀座の瓦礫処理と水捌けの悪い戸越銀座通りを結びつけ、瓦礫となった煉瓦を通りに敷き詰め舗装材として再利用する提案がなされたという。

 初代商店主の中にはその煉瓦を頂きに銀座までリヤカーを引いたという方も残っており、私はお聞きした話を語り継ぐ使命があると感じている。

 

   


暗渠排水(下水)の大工事
かなり大規模な工事らしいことがわかる
 

 そんな当時、日本一の商業地「銀座」から煉瓦を頂いたのだから、銀座の賑わいにあやかろうと前出の江戸越えの「戸越」と「銀座」をつなげて「戸越銀座通り」と名乗ったのが最初のようで、由緒ある「あやかり銀座」ではあるようだ。

 

 あやかり銀座の第1号というのはさだかではないが、銀座と名のつく駅では「戸越銀座駅」は昭和2年開業の日本で最初の駅だ。本家の「銀座駅」は昭和9年開業の地下鉄銀座線の駅だから、本家よりも古い歴史を持つというのはちょっとした自慢でもある。

 

 そんな、江戸時代からの由来や日本一の商業地とのご縁を、地名や通り名、商店街の名前に冠し、地域の発展を願った先輩たちが作り上げた街を愛おしく大切に思っている。

 

 

 

*次回は、3/21(木)公開予定です。お楽しみに!

 

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~著者プロフィール~

 

 

 

亀井 哲郎 (かめい てつろう)

 

昭和38年 戸越銀座生まれ。

 

家業の宝飾・時計・眼鏡販売店

「ギャラリーカメイ」を営む。

 

若くして、 

戸越銀座銀六商店街振興組合

理事長に就任。

 

商店街のブランド化などに取り組み、戸越銀座を全国区の商店街に育て上げた人物の1人である。

講演会なども全国で多数行っている。

 

 

 品川区商店街振興組合連合会では専務理事を務める。

 

http://www.togoshiginza.jp/

 

 

 

品川区商店街連合会
東京都品川区西品川 1-28-3 中小企業センター4F
TEL:03-5498-5931 FAX:03-5498-5933