文字サイズ

  • 大
  • 中
  • 小

 


【第10回】 2013/5/2(木)

>> バックナンバー
 

 

 

 

 

 【第10回】 学生アルバイト・下

 

2/2ページ

 

 メニューには見た事もないような料理の写真が並んでいた。当時スパゲッティ(まだパスタとは呼んでいない)といえばナポリタンとミートソースしか知らなかった時代に、数十種類を越える様々な本場の味付けのスパゲッティやイタリア料理にビックリして、それだけでおしゃれな気分になれた。店頭のショーケースに並ぶスイーツも、町のケーキ屋さんでは見かけない洗練されたデザインと味で、価格は少し高めだが飛ぶ様に売れていた。

 働く従業員のユニフォームも清潔感がありどこかお洒落で、そんなユニフォームに憧れてアルバイトする者も多かった。

 

 このような店で働く事そのものがファッションだったり、食事をする事がお腹を満たすだけの時代からライフスタイルとリンクする時代になっていた。付加価値に対価を払う事が当たり前になってきた。

 

 中心市街地の大型ファッションビルのテナント料となれば高額だっただろうが、これだけ繁盛していれば、それに見合う利益も上がっていたように思う。

 周辺には似たような商業ビルが次々建設され、専門店チェーンが出店し、大量の消費者を飲み込み始めていた。

 

 アルバイトに精を出し一人暮らしを謳歌していた学生時代、次第に学校へ行く回数が減り、多くの単位を残し、就職も決まらぬまま4年生になっていた。

 

 

 時はバブル景気直前の事だった。

 

 

 

 

*次回は、5/16(木)公開予定です。お楽しみに!

 

|2

<< 前のページへ

第11話へ >>

 

~著者プロフィール~

 

 

 

亀井 哲郎 (かめい てつろう)

 

昭和38年 戸越銀座生まれ。

 

家業の宝飾・時計・眼鏡販売店

「ギャラリーカメイ」を営む。

 

若くして、 

戸越銀座銀六商店街振興組合

理事長に就任。

 

商店街のブランド化などに取り組み、戸越銀座を全国区の商店街に育て上げた人物の1人である。

講演会なども全国で多数行っている。

 

 

 品川区商店街振興組合連合会では専務理事を務める。

 

http://www.togoshiginza.jp/

 

 

 

品川区商店街連合会
東京都品川区西品川 1-28-3 中小企業センター4F
TEL:03-5498-5931 FAX:03-5498-5933