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【第19回】 2013/9/5(木)

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 【第19回】 郊外型の大型商業施設・中

 

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 開店準備の為に慌ただしい日々が続く中、東京の本社へは、商品の仕入れに度々往復していた。本社は翌々年に控えた株式上場の準備でおおいに沸いていた。

 

 当時、様々な業種のナショナルチェーンと呼ばれる全国展開の専門店が、株式上場による資金調達や知名度アップを図る為に、ヘッドハンティングによる優秀な人材の確保や企業コンプライアンス体制の整備に追われていた。

 

 株式上場は、会社にとって良いこと尽くめの魔法のように思っていた。上場すれば、社会的信用も増し資金調達も潤沢で、何よりも会社の発展は約束されたようなものだと思い込んでいた。

 しかし、株式を公開するという事は、株主や投資家が会社を注視しその期待に応える義務も発生する訳で、業績が順調なときは投資も増えて企業経営は上向くが、ひとたび業績が悪化すると投資は減り経営にも悪影響を及ぼす、諸刃の剣を持っていた。今思えば当然の事だった。

 

 バブル景気に乗り会社は毎年、前年の売上げを更新し、店舗数も倍増、上場に向かって邁進していた。そんな中、社内では社員教育に今まで以上に重点が置かれ、分厚いマニュアルによる就業規定などの、いわば法律が作られ遵守するよう教育された。

 

 

 創業者が一代で築いた個人商店から、個人や団体から投資を集め一層社会的責任を問われる、企業への階段を上り始めた。

 

 

 

 

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~著者プロフィール~

 

 

 

亀井 哲郎 (かめい てつろう)

 

昭和38年 戸越銀座生まれ。

 

家業の宝飾・時計・眼鏡販売店

「ギャラリーカメイ」を営む。

 

若くして、 

戸越銀座銀六商店街振興組合

理事長に就任。

 

商店街のブランド化などに取り組み、戸越銀座を全国区の商店街に育て上げた人物の1人である。

講演会なども全国で多数行っている。

 

 

 品川区商店街振興組合連合会では専務理事を務める。

 

http://www.togoshiginza.jp/

 

 

 

品川区商店街連合会
東京都品川区西品川 1-28-3 中小企業センター4F
TEL:03-5498-5931 FAX:03-5498-5933