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【第23回】 2013/11/14(木)

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 【第23回】 銀六会の夕日

 

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 戸越銀座銀六商店街振興組合、通称「銀六会」は、15名程の理事さんと2名の監事さんによって運営されていた。歴代の理事長は退任すると、相談役として商店街に関わるのが慣例だった。

 

 理事さんや元理事長たちの顔ぶれはそれはもう個性に溢れ、会社組織とはまったく違う、商店街という組織の中で繰り広げられる日常は、まるで映画「三丁目の夕日」から飛び出したような世界だった。

 

 

 

 蒲鉾屋のしんちゃんは、私が子供の頃いつも店先を通るとおでんの昆布巻きをくれたその人で、奥さんとご両親で蒲鉾やさつま揚げなどのおでん種を製造販売していた。いつも愛想のいいしんちゃんと、近所中の子供の名前を克明に覚えているやさしい奥さんが、早朝からご両親と忙しく働いていた。

 

 しんちゃんのお父さんは蒲鉾の本場、小田原の出身で、実家は小田原蒲鉾の老舗。とても粋な大正生まれの遊び人で、都々逸を操る由緒正しき日本の商人だ。競馬が好きで、休日の朝に毎週出かけていく姿に「ちょうさん!いってらっしゃい!また負けに行くの?」と商店街の皆がちゃかして声をかけていた。

 

 



ちょうど哲郎が子供の頃の
山口かまぼこ店さん

 

 

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~著者プロフィール~

 

 

 

亀井 哲郎 (かめい てつろう)

 

昭和38年 戸越銀座生まれ。

 

家業の宝飾・時計・眼鏡販売店

「ギャラリーカメイ」を営む。

 

若くして、 

戸越銀座銀六商店街振興組合

理事長に就任。

 

商店街のブランド化などに取り組み、戸越銀座を全国区の商店街に育て上げた人物の1人である。

講演会なども全国で多数行っている。

 

 

 品川区商店街振興組合連合会では専務理事を務める。

 

http://www.togoshiginza.jp/

 

 

 

品川区商店街連合会
東京都品川区西品川 1-28-3 中小企業センター4F
TEL:03-5498-5931 FAX:03-5498-5933