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【第48回】 2015/3/19(木)

 
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 【第48回】 とごしぎんざの御酒です・下

 

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 ケーキ屋さんといえば、製造販売で毎日オリジナル商品を生み出していて「とごしぎんざブランド」を簡単に作れるのに!と常日頃思っていたのだが、腕のいい職人からしてみれば、他人から商品コンセプトや材料、味を指定された商品を作ることにはとても抵抗があったようだ。それこそ、勝手なことを言うな!そんなに簡単なことじゃないぞ!今作っているもので精一杯だ!など、最初は取り付く島もなく困っていたのだが、前記(25話)したようにマコちゃんは酒屋の釣りの師匠でとても仲がいい。私が説得するよりも「とごしぎんざの御酒」が順調に売れている酒屋が説得すれば考えてもらえるかもしれないという淡い期待もあり、二泊三日の旅に出た。

 

 以前にも触れた(25話)、新潟の山深い「銀山湖」というダム湖に向かう車中から、私の「作戦」はスタートした。酒屋とともにいかに「とごしぎんざの御酒」が順調に売れているかという話、今後はもっと「とごしぎんざブランド」商品を増やし商店街を活性化させていく必要性など、せっかくの楽しい趣味の旅行に割り込み、マコちゃんにとっては、はた迷惑で無粋な話をとめどなく続けていった。

 

 釣り場に着くと、まったくのド素人の私にマコちゃんは道具を用意してくれて、親切に手取り足取り、釣りを教えてくれた。本当に釣りが大好きで、普段は職人気質で仏頂面のマコちゃんも釣りとなると満面の笑顔で、本当に楽しそうだった。私も師匠のおかげで大物を次々に釣り上げ、思いがけず興奮するほど愉しんだ。


銀山湖 (別名 奥只見湖)

 そんな中でも私と酒屋は延々と「とごしぎんざブランド」の話を続けるうちに、マコちゃんはとうとう嫌気がさしたのか根負けしたのか「もうわかったから!しょうがないから帰ったら作るよ」と言い出した!マコちゃんには悪いと思うが、この時の旅が、戸越銀座にとって大きな転機になったのは間違いないだろうと思っている。

 

 

 

*次回は、4/2(木)公開予定です。お楽しみに!

写真提供は奥只見観光さまより。ありがとうございます。

 

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~著者プロフィール~

 

 

 

亀井 哲郎 (かめい てつろう)

 

昭和38年 戸越銀座生まれ。

 

家業の宝飾・時計・眼鏡販売店

「ギャラリーカメイ」を営む。

 

若くして、 

戸越銀座銀六商店街振興組合

理事長に就任。

 

商店街のブランド化などに取り組み、戸越銀座を全国区の商店街に育て上げた人物の1人である。

講演会なども全国で多数行っている。

 

 

 品川区商店街振興組合連合会では専務理事を務める。

 

http://www.togoshiginza.jp/

 

 

 

品川区商店街連合会
東京都品川区西品川 1-28-3 中小企業センター4F
TEL:03-5498-5931 FAX:03-5498-5933