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【第49回】 2015/4/2(木)

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 【第49回】 とごしぎんざの抹茶サブレです・上

 

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 2~3日して「出来たよ!」と持ち込まれた抹茶サブレは、さすがに立派なものだった。抹茶サブレの間に抹茶クリームがサンドされていて、見た目も豪華、「これでどうだ!」と言わんばかりだ。

 

 普通であれば、こちらからコンセプトを伝え腕のいいケーキ職人が自信を持って完成させたのだから、黙って売り出せばよいのだが、「とごしぎんざブランド」となるとそうはいかない。意見を聞いた人たちに見てもらい、試食してもらって再度意見を聞かなくてはと、家族や近所の女将さんたちのところへ持ち込んだ。するとけっこうズケズケと、様々なコメントが寄せられた。 「こんなに豪華じゃなくてもっとシンプルでもいい」 「ちょっと甘すぎる」 「抹茶なのに色が抹茶色じゃない」 など、なるほど言われてみれば!というような貴重なご意見をたくさんいただいた。

 

 今度は、この意見をマコちゃんに伝えて再度作り直してもらおうと思ったのだが、なんとも憂鬱だった。普段、商店街で店舗を構える一国一城の主、ケーキ職人のマコちゃんは、あまり他人から仕事に指図を受ける事は無いし、自らの経験と感性で信用を築き多くの固定客を惹きつけてきたのだから、素人の意見を聞いてハイそうですかと作り直してもらえるのだろうか・・

 しかし、「とごしぎんざ」という共通のブランドを冠する商店街オリジナルブランド商品を作ろうというのだからと、心を鬼にして挑んだ!!

 

 「こんなに豪華じゃなくてもっとシンプルでもいい」「ちょっと甘すぎる」「抹茶なのに色が抹茶色じゃない」などのご意見を伝えると、マコちゃんの顔色が見る見る変わっていくのが分かった。「頼まれたから作ってやったのに!?」と不機嫌になってしまい、私も「ごめんなさい、でもみんなの意見だから」と伝えるのが精一杯だった。「ちょっと甘すぎる」という意見にいたっては「お菓子は甘いんだよ!」と切り返されてしまう始末で、自分でまいた種に板ばさみになり、困ってしまった。

 

 

 

*次回ついに50話!4/16(木)公開予定、お楽しみに♪

 

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~著者プロフィール~

 

 

 

亀井 哲郎 (かめい てつろう)

 

昭和38年 戸越銀座生まれ。

 

家業の宝飾・時計・眼鏡販売店

「ギャラリーカメイ」を営む。

 

若くして、 

戸越銀座銀六商店街振興組合

理事長に就任。

 

商店街のブランド化などに取り組み、戸越銀座を全国区の商店街に育て上げた人物の1人である。

講演会なども全国で多数行っている。

 

 

 品川区商店街振興組合連合会では専務理事を務める。

 

http://www.togoshiginza.jp/

 

 

 

品川区商店街連合会
東京都品川区西品川 1-28-3 中小企業センター4F
TEL:03-5498-5931 FAX:03-5498-5933