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【第50回】 2015/4/16(木)

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 【第50回】 とごしぎんざの抹茶サブレです・下

 

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 「お菓子は甘いんだよ!」とは言われたが、なんとか皆の意見を反映できないものか、もっと上品な甘さに・・・健康志向で甘さを控えめに・・・などと言っていると、「もっと上品な甘さを出すには、いい材料を使わないと難しいんだよ!」「抹茶色を綺麗に出すなら着色料を使わないと!」といった答えが返ってきて、さらに困ってしまった。

 

 「えっ!いい材料使ってなかったの?」 「着色料!?」 何か違うなあ、とごしぎんざブランドのコンセプトは高品質で安心安全が第一なんだから一番いい材料を使おうよ!健康志向の自然な素材で! すると今度は、「値段が高くなるぞ!1個100円じゃ売れないぞ!」と言いはじめた。当時、店頭で販売していた焼き菓子はだいたい1個100円位だったので、そんな答えが返ってきたのだろう。1個100円で売るにはこのぐらいのコストというのは当たり前かもしれないが、お客様のニーズに応えたシンプルで高品質な身体に良い素材で作る“とごしぎんざの抹茶サブレ”は他にはないオリジナル商品なんだから、適正な利潤を乗せたら100円を超えました、でも構わない!自信を持って高品質の材料を使用した安心安全のサブレとして値段をつけよう、と説得した。

 

 

 そんなやり取りを数回続けていると、最初の頃は渋々作っていたようだが、徐々に職人のプライドからかマコちゃんもその気になってきて、「抹茶クリームを無くして素材を変えてシンプルにしてみた」とか、「焼き方の温度を工夫したら抹茶色が綺麗に出せるようになってきた!」など、今度はマコちゃんのほうから食べてみて、と持ち込んでくるようになった。

 

 その後、「とごしぎんざの抹茶サブレ」はその年の帰省シーズンに発売を開始することに決まり、商品名やコンセプト、戸越や戸越銀座の地名の由来をしたためたパッケージデザインの作成を急ピッチでスタートさせた。

 

 

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~著者プロフィール~

 

 

 

亀井 哲郎 (かめい てつろう)

 

昭和38年 戸越銀座生まれ。

 

家業の宝飾・時計・眼鏡販売店

「ギャラリーカメイ」を営む。

 

若くして、 

戸越銀座銀六商店街振興組合

理事長に就任。

 

商店街のブランド化などに取り組み、戸越銀座を全国区の商店街に育て上げた人物の1人である。

講演会なども全国で多数行っている。

 

 

 品川区商店街振興組合連合会では専務理事を務める。

 

http://www.togoshiginza.jp/

 

 

 

品川区商店街連合会
東京都品川区西品川 1-28-3 中小企業センター4F
TEL:03-5498-5931 FAX:03-5498-5933