北欧雑貨に囲まれた、やさしい空間
「barbar&facialFUZI」から5分ほど歩き、マップに載っていた「かもめカフェ」に着いた。
「ムーミン!」息子がお店の中で、マグカップを指差す。
映画「かもめ食堂」をモデルにして作ったというお店には、
北欧の食器やモチーフがいたるところにあって、ほっこりやさしい雰囲気をつくっていた。
北欧の食器や、日本の職人さんが作った蒸し器や鍋なども販売している。
息子はクールシェアメニューのシャキシャキグレープフルーツジュースを、
僕は、自家製の梅を丸ごと入れた梅ソーダと、
2人で食べる用に塩キャラメルケーキをオーダーした。
梅の爽やかな酸味が、体の中を突き抜ける。
梅は、お酢と梅のみで漬けているそうだが、果肉はほんのり梅本来の甘さもあった。
クールヘッドスパで頭がすっきりしていたところで、
今度は体の中からシャキッとするような酸味だった。
夏バテしそうになったら、またこのルートを巡礼しようとすでに心に決めた。
ここでは人もワンちゃんもゆるやか
「ワンちゃん!」
息子の歓喜の声に、店内を見ると、ふわふわの茶色いプードルがお行儀よく
椅子の上に座っていた。
このお店は犬もOKなドッグカフェなのだが、
あまりにお行儀のよい犬だったので気がつかないくらいだった。
よく見ると、犬の下には敷物が敷いてあり、椅子が汚れないよう配慮があった。
犬の同伴がOKでも、犬がいないお客さんも気持ちよくいられるようにお店で
敷物も出してくれるのだそうだ。
最近は飼い主さんが持参してくれることが多いとのこと。
なるほど、最近はそういうのが飼い主のマナーでもあるんだな…。
犬を飼っていない立場だと、そういうマナーも疎い。いろいろ勉強になる。
普段犬と接する機会の息子も、プードルに釘付けだ。
“触っても大丈夫ですよ“と、飼い主さんが声をかけてくれた。
“ワンちゃんも怖くないよう、そっとなでてあげてね”と、ご店主。
息子はおそるおそるプードルをなでた。
「ふわふわッ」
カウンターでお茶をしていたご年配のご夫婦も、にこやかにその風景を眺めている。
ここでは、人と犬、そしてお客さんとお客さんの間もゆるやかだ。
ありがたいなぁ、と思った。
こういう、ちょっと前のご近所さん、のような関係性が、だ。
家族と学校だけが息子の接する世界であるなら、それはとてもとても狭くさみしい世界だ。
プードルがどんなにふわふわかも、犬のなで方も知らずに育ってしまう。
上機嫌になったプードルがちょっとはしゃぎ過ぎたところで、飼い主さんにたしなめられた。
人だけでなく、このプードルもここで社会を学んでいるのか。
このありがたいちいさな社交場に、また息子と、今度は妻も連れて来ようと思った。
今回訪れたクールシェアスポット
かもめカフェ
WEBサイト:http://www.kamome-cafe.com/
★クールシェア特典★
かもめオリジナル金太郎あめプレゼント
★クールシェアメニュー★
シャキシャキグレープフルーツ/580円
クールシェア モデルコースとは
猛暑日の電力消費ピーク時における、家庭の節電を目的とした企画「クールシェアしながわ」。
暑い日に涼しく過ごせるお店や施設(通称:クールシェア スポット)を巡るモデルコースを、エリア別にご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください!
※「クールシェアしながわ」は品川区商店街連合会が、品川区とクールシェア事務局協力のもと行っています。